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執筆者の写真益子晃人

雨漏りと

更新日:9月24日

『雨』ブログの続きという訳ではないものの、

各所から雨漏りをみてほしいというご相談を受けました!


ノロノロ台風は、予報も難しく交通機関はもちろんのこと

私たちでさえ、予定を立てることが難しい一週間でした...

九州上陸前から、関東でも不安定なお天気となっていました。

そんな不安定なお天気は一部(世界)で話題だったみたいです!


台風エビ

本州縦断はなくなったので、こちら栃木県は大きな被害は少なかったようです。

西日本を中心に被害に遭われた方がたくさんおられます。

皆様の日常が早く戻ることを願っております。



さてさて、本題。


現在、大規模リフォーム中のお宅でも雨漏りがあるので見てほしいということで、早速屋根の上に。


あがってみると、原因は一目!

雨漏り箇所の斜め上は、二階の角の部分 それだけでも少し怪しい箇所でしたが、そこは漆喰壁と鋼板張りの境目部分で、木見切りがついています。

下部にはきちんと水切りもありますが、その取り合い部でなく少し上の部分から隙間が出来ていたり、さすがに塗膜が劣化しています。


見切り雨漏り

釘 雨漏り

決め手は、釘まわり。 隙があり、まわりを押してみると、空洞感。

内部が朽ちていますので、木製見切りがスポンジ状のストローと化しています!


丁度天井も解体されていたので、上がってみます。


雨漏り跡

ドンピシャです!

立トヨも交換してほしいとのことで、原因部分の補修と塗装で対応してみたいと思います。


現場は頼りになる大工さんのお陰で順調に進んでおります!

これからの変化が楽しみでもあります〜




こちらは1㎞以内のご近所のお宅。

数年前より、お困りごとがあるとご連絡下さいます。


外壁に面した和室の高いところに雨染みの跡がありました。

(ご主人様から屋根裏はこちらの押入れからと案内下さいます。)


しかし、私が向かう先は屋根の上!!

もちろん経路の屋根裏を確認するためには、大事な場所になりますが...

この場所は、ほぼ入れないんです! 軒先側は、屋根が低く這っていけるかどうかという場所

それよりも疑いのかかる瓦屋根の“谷”部分


そもそもの侵入部分

そこを見つけることがなによりも先~


ってことで、梯子で上がります。

屋根に上がる前に見えました~!! 怪しい“点”


予想どおり穴でした!


谷 雨漏り

銅製谷 穴

よく見ると手前側にも大きな穴が開いてて、下地のルーフィングが見えてます。

本来、ルーフィングが破れていなければ雨漏りすることはなく、水下側(下)へ流れていくのですが...


そう、なかなかうまい具合にはいきません。

今はそのためにもなる隙間材があるのですが、古い家にはそういったものはついていません。

毛細管現象

小さな隙間ゆえに毛細管現象が起こり、雨漏りの水が上に登ってしまうのです。 ルーフィングの重ね部さえも超えてしまいます。

その下は、木部になるので染み込み、つたい下へと落ちていきます。


こちらのお宅も内部の壁、外の軒天への染みやカビのようなものも見れていました。

なので、天井裏より屋根の谷部の確認を優先させて頂きました!


過去にも穴を補修した跡が複数あるので、

谷部の付替えをご提案。

谷 応急処置

瓦屋さんと板金屋さんに対応を検討してもらいます!! もちろん、すぐに交換を出来る訳でもないので持ち合わせのコーキング材で応急処置を完了。


次へと向かいます。


この後のお宅は、弊社のOB様のお宅。 20年になるのですが、よく見るとキッチン上の照明器具まわりに染みがあるとのこと。


こちらも同じ瓦葺きですが、切妻屋根の7寸勾配。 なかなか漏りにくい屋根なのです。

ご主人の工作好きもあり、ロフトから屋根裏にもすぐに入れます。 “弊社製断熱気密壁点検口”です。

壁点検口

以前にもここからおじゃまさせてもらっていますが、変わらずサンダルを常備されている屋根裏です!!

(足場板を常設してあります。)


キッチン上付近にくると...

そこはロフトに設置されたエアコンの配管がありました。


ドレン管 漏水

ドレン管の継ぎ手のような箇所に水滴を発見!


バラシて確認をするも漏水箇所は発見できず...

待てど暮らせど、漏れてこない。

ただ待ってるだけなのに

ぼたぼた垂れてくるのは、自分の汗だけ〜

夏の屋根裏

照明の中や器具まわりに染みをつくるほど

それなりに漏れがあるはずとエアコン本体の方を見ていくと電源コードまわりにもわずかな水分を発見! さらに辿っていくと、ドレン管に保温材がない場所を発見しました。

見た目は濡れてなかったのですが、

触ってみると、びっしょり...

原因を見つけました~!


DIYで取り付けたエアコンなので、ちょっと足りていないところがあったようです。



さすがに雨漏り対応のつもりで来ていたので保温材の持ち合わせはなく、後日改めてお伺いすることに。

その後は、他愛のない話をさせて頂き

家族には出来ないような話をさせてもらったり、人生の先輩としていろんなお話をお聞かせ下さいました。


こんなに私たち家族のことを気にかけてくださったり、いろいろなお話が出来る環境。

家族ではないけれど、ある意味もっと近いようなところもある。 遠くの親類より近くの他人ともいうけれど、あかの他人にも言えないようなことも言える不思議なご縁。

本当に他にはない“有難い”ご縁です。

これからもそんなご縁が増えていくのかと思うとうれしい一日でした♪


やりたいこと。

やらねばならないことは、まだまだたくさんあります。

課題もたくさんですが、それ以上に愉しみもたくさんに思えてきました~!!




今週もブログを最後までお読み下さりありがとうございました。


私たち那須住宅は栃木県大田原市で、高気密・高断熱住宅の新築・リフォーム・リノベーションの設計、施工を行っています。


耐震等級3(許容応力度計算)・UA値0.3・C値0.3・自然素材でつくる工務店です。

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