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執筆者の写真益子晃人

メンテナンス。

更新日:9月24日

一部閲覧注意(食事中の方特に)

気持ちの余裕のあるときにでもご覧下さいませ。


今日は、応援にきて下さった大工さんとの雑談…


その方は、フランチャイズメーカーさんや分譲系メーカーさん、大手のメーカーさんなど数々の業者の工事してきた大工さんでした。


フランチャイズ系のお仕事では、社員の方がきて着工前から見積り漏れがあり、赤字っぽい話をされていたとか…

真偽のほどはわかりませんが、どちらにせよ手間代を少しでも減らしたいことが目に見えて判ります。

分譲系のメーカーさんでは、工期が厳しく一日12時間以上、祝日夜間の工事も当たり前。

着工遅れの状況でも引き渡しの期日はそのまま。

近隣からのクレームがあったとしてもその期日は見直されないそうです。

お施主様との約束があるのは、もちろんわかります。

それでも着工遅れや通常では無理な工期設定を現場の職人さんたちに押し付けるのは、いかがなものでしょう?

元請会社の利益と面子が優先されているようで、そこに住むお施主さんや近隣の方々のことは考えられているのか⁇

たくさんのご苦労話を聞かせてくださいました。

建て方から一週間?二週間⁇

どちらにしてもその短期間で、外周発泡ウレタンを吹く下地を完了させないといけないとか。

分厚い仕様書を渡されるだけで、どこかどれだか解りにくいとか…

仕様書があるのは、とてもいいことなのにそれをうまく使えない現場…

見習うべきところと、やってはいけないことが垣間みれます。


年間を通して途切れなかった大手さんでもさすがにこの時勢では、建てなくなってきたと。


出来るとしても若くて体力のある大工さんが重宝されているようです。

それでも歳を経れば、体力は落ち…

やれなくなってきます。

結局、使い捨てのようになってしまっているように思えます。


現場の花形は、職人さんたちです!

私たち元請である設計や監督は、現場で職人さんたちを支えることが職務だと思うのです。



お聞きしたどこの現場もゼネコンの下請けのような状態にしかみえない。

昔、知人の紹介がありスーパーの改装工事のお手伝いをしたことがあります。

見積りも出して、了承をもらい工事着工〜

工事後、請求書を提出したところ…

有無を言わず、見積りとは違う金額が振り込まれ終了。

赤字現場となったことがあります。

原因は、発注書をもらっていなかったからなのですが、そんな習慣がなかったこともあり、よい勉強になったことを思い出します。



昨今、自動車メーカーのニュースが取り沙汰されていますが、大きな組織の仕事をしている一職人さんたちにしわ寄せがいき、それを調整しきれない中間職が問題を起こしてしまっている。

そんな仕組みがみえてきます。


住宅、家づくりは、量産するものではありません。


大手さんたちがユーザーの多様な細かなニーズに応えようとするのは、無理があると思うのです。

新築の着工棟数が激減しているのに、業態の規模とお施主さんの数のバランスが合っていないのです。


私が思う大手メーカーさんや建売メーカーさんは、首都圏でいうマンション建設業者さんと同じ立ち位置じゃないとコストバランスがとれないと思うんです。


マンション業者さんが、一部屋一部屋オリジナルの工事はしないですよね。

出来たとしても、その分価格を別費用!


近い将来、マンションのように同じデザインの家を売っていることが当たり前になっているかもしれませんね。


大手のメーカーさんのおかげで家づくりが判りやすくなってきたことには違いありません。

住宅を消費財のように考え、20~30年後には建て替えをさせようと考えていたことに間違いがあるのです。

住宅ローンが終わる頃には、それに合わせて資産がなくなり...

新たな借り入れ(負債)が出来る。 企業は良くても、国民は良くならない!!


極端にいえば、どれだけ働いても資産が増えない。

家を消費財と考えていたことが、原因のひとつでもあります。

価値ある家、建物を永く使い続けることが必要なのです。 (家に限らず、日本はモノを作り過ぎているのかもしれません...)



営業の面からも現場の面でも様々なニーズに応えることが出来る職人や設計、監督は、大手ではないところにしかいなくなるのでは…とも思ってしまいます。



戸建ての注文住宅というと自由が効く。

性能もデザインも造り方さえ、様々な方法があります。

良い方に考えれば、良いものに。

そうでない方に考えれば、それなりに…


それが出来てしまうのも注文住宅です。


“空家”問題が解決出来ない今の状況に、それなりの家を建てる必要はないはずです。


最低限のメンテナンスをしながら、子供たちや孫の代へと受け継ぐべくものでなければならないのです!

私たちが創る家は、維持管理とメンテナンス性を大切に考えます。


そのときだけを優先することはしません!

建物、お家をつくることが最終目的ではないからです。

そのお家に“暮らしてもらう”ことを大切にしています。


私たちにとって大切なことは、お引き渡しをした後に始まります。

様々なお打ち合わせや工事期間は、そのための準備期間ともいえるかもしれません。

(何事も準備が大切ともいいますが…)


家を造ることや直すことの様々な技術や経験、知識を職人さんたちからもたくさん教えて頂きました。

それと同じようにお施主さまや住い手さんたちからもたくさんのことを教わりました。


なので、家づくりよりも

“暮らしづくり”に重きを置きます。


私のような人と人の間にいるようなお仕事をしているからこそ、その“暮らし”が気になります。


その人のためにできることを

地域の暮らしや自然を通して考える。


家づくりを通して暮らしづくりを考えます。


目指せ!現場の週休二日制!!

近い将来に実現したい目標のひとつも再確認した今日この頃です...


大工さんとの余談が本題になってきてしまいました(汗)



近々のメンテナンスのお話。


その①

雨樋清掃からの〜

建て替え前からあったポストの修理


蝶番の軸がなくなって蓋を針金で直していたようですが…

落ちてしまっていました。


ブラインドリベットのピンがジャストフィット!

無事復旧です♪


その②

キッチンシャワー水栓のホースとカートリッジ交換。

キッチン下から漏水と聞き、駆けつけたところ配管ではなく吐水口のシャワーホースの接続部分からの漏水が判明。

カートリッジもガタつきがあったのでこちらも交換です。



その③

閲覧注意案件

(下水詰まり)

先日、トイレの流れが悪いと連絡をもらった友人のお家(中古住宅購入:築45年くらい)


地中に埋もれていた桝のフタを2箇所探しあてるも原因見つからず…


リベンジです!

最終の公共桝を探しだしおーぷーん!

予想どおりで詰まってました。

あまり拡大しないことをオススメいたします。


ザクザクしていると…

少しずつ流れてきます。

紙も流れてきたので一安心と思いつつも

怪しい細く長いもの…


髪の毛⁇に見えなくもありませんでしたが、全然流れて行きません。


徐々に固形物が流れてゆき全貌が…


な、なんと

流れていかないのもそのはず

根っこが原因でした!!

コンクリート桝の接続配管に隙間が出来き、そこから根が張り出し土と汚物で排水管をほぼ閉鎖してしまっていました。


ジェット放水できれいに洗い流し、残った根っこを柄の長い刈り込み鋏で切断。

そおっと掴んで、めでたく除去成功です♪


“なんてことでしょう”

な具合できれいになりました!


止水セメントとかもありますが、相手が根っこなので効果が期待出来ずで、作業終了です。

原因部分は直すことが出来ませんでしたが、これでしばらくは安心ですね♪


3カ所のマスが土と雑草に覆われて、確認が出来ない状況でした。

住まい手さんたちが普段開けるようなところではないにしても、その存在を確認するよい機会となりました!


メンテナンスは重要です。

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